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仲間の誘いは断ったがまっすぐ家には帰らなかった。
今の状況が私の知っている2005年と同じって事が分かったからには、次に考えなくちゃいけないのは「これから何をするか」だ。島田は駅前の漫画喫茶に飛び込んだ。「インターネットが使える部屋で」受付でそう言うと、アルバイトのお兄さんが怪訝そうな顔をして「ちょっと待って」と言って奥の部屋に引っ込んだ。
あ、そうだ…私、今中学生なんだ。制服も着てるし。もう夕方だもんね。補導とかされちゃうかも…慌てて島田はその場から立ち去った。

どうしよう…そうだ。確か、この頃はまだ雑誌とかから書類で応募する方が多かったはずだ。
本屋に飛び込む。ティーン向けの雑誌が並ぶ棚からオーデション雑誌を取り出しページをめくっていく。目指す記事は、実にひっそりと小さなスペースを与えられて掲載されていた。

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これは怪しい。島田は思わずくすっと笑った。たかみなさんが良く言ってたっけ。なんかムチャ怪しいオーデションだと最初は思ったって。そりゃそうだ。雑誌にはハロープロジェクトの華やかなオーデション記事やホリプロなんかのカラー記事が大々的に載っている。秋葉原48プロジェクト?絶頂期を見てきて、最初は怪しげに思われたって事を知ってる私だってこれじゃ怪しいって思っちゃう。大体、この秋元先生の写真の怪しさは何?

雑誌をレジに持っていき財布をバッグから取り出す。オーデションに応募するのかって?そんなまどろっこしい事なんてしてる場合じゃない。東京都港区…よく知った住所だ。そこに行けば…秋元先生がいる。

あの時…そう、私の中の2013年の最後の記憶。あの飛行機には秋元先生も乗っていたはずだ。

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