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inning90.




やっぱホームランは無理か…だよね。っていうか、このボールを打てるバッターなんているんだろうか?だって、人の目で捕えきれないボールなんて・・ホントに魔球なんだよね…きっとプロでも、ううん。メジャーだって打てる人なんていないのかも…

しかし、局面はワンアウト3塁だ。ヒットじゃなくても点を取ることは出来る。スクイズだって出来るし内野ゴロでも何が起こるかわからない。実際、千城ベンチはカウント1-2からの3球目にスリーバントスクイズのサインを出した。ツーストライクになったところでのスクイズは完全に相手の裏をかいた作戦…のはずだった。しかし、内田のバットにボールは当らなかった。ワンバウンドになったボールを島田が身体を呈して前に止める。スタートを切っていた小森は慌てて3塁ベースに戻った。

「どうした…?お前がバントを空振りするなんて珍しいな。」
ベンチに戻った内田に井上が声をかけた。実はチームで一番バントが上手いのが内田だった。
「すみません…」
「緊張したか?」
「いえ…フォークボール…だと思います。それもものすごいキレの。あやりんと同じ…いや、もっとスゴイかも…」
「フォーク?今まで投げた事あった?」
石田が目を丸くした。仁藤が微かな笑顔を見せてそれに答える。
「いや…初めてでしょ。読んでたんだ。あのバッテリー。スクイズって言ってもセーフティ気味だったからうっちーはボールだったら見送る…だったらバントを空振りさせるボールを放ればいい・・この土壇場で、大した度胸だわ。あの2年生バッテリー。」

「しかし…あのブレ玉に加えてフォークボールか…いったい、どうやって打ちゃいいの?」
4番の鈴木がため息交じりに言った。

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