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inning48.




春のセンバツは秋葉学院の圧勝だった。各校は島崎の投げ込む球の正体を徹底的な解析で暴きだそうとした。有力校はビデオを使っての分析をするのが当たり前の時代だ。島崎の癖球の秘密がその独特のボールの握り方にある事や、恐らくはナックルやパームボールの類である事は既に広く知られていた。しかし、それでも島崎を打ち込むチームは現れなかった。無理も無い。その日の気温・風向き・湿度…そして何より島崎自身も投げてみないとどう変化するかわからないボールである。島田以外まともに捕る事が出来ないボールを打てという事自体が無理な話だった。

神宮大会の再現となった栄京大栄京との3回戦で島崎は史上3人目の完全試合を成し遂げた。足でかき回そうという栄京の作戦もランナーが出ない事には生きてこない。快挙を達成した島崎はマウンドの上で不器用にガッツポーズを作った。歓喜の輪の中でどこか居心地の悪そうな笑顔を見せる。まだ、自分がどんなスゴイ事をしでかしたのかすら理解できていないようだった。

強力打線の援護もあって秋葉学院は決勝までの5試合を危なげなく勝ち抜いた。昨年「史上最強」と呼ばれながら成し遂げ得なかった春夏制覇に向けての完全復活だった。

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