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inning40.



1(遊)石田
2(三)仲川
3(捕)仁藤
4(一)鈴木
5(右)宮崎
6(二)小森
7(左)内田
8(投)菊地
9(中)野中


「すまないな。新チームの初戦なのにウチなんかとで。」
「構わんとです。先輩の頼みば断われんとですからね。」
博大大濠の監督の佐藤は井上の大学時代の後輩だ。プロに進んだ井上と違い学生時代は目立った実績も無く教師への道を選んだが、指導者としての実績は遥かに上だった。
「何言ってるんだよ。甲子園の準優勝監督が。」
「いやいや…決勝ではボコボコにやられよったです。お恥ずかしか。」
「やっぱ強いか?栄京は。」
「ええ。ある意味高校野球のとって革命かもしれんとです。あげん走って来られると、並みの高校の守備力じゃ対応出来んとですよ。」

「で…ベストメンバーでコールド無し…でいいんだな?大会終わったばっかだ。ピッチャーは大丈夫なのか?」
「若田部なら心配いらんとですよ。本調子ではなかばってん。」
「すまんな。」
「先輩…実は面白か選手ばおるとやなかですか?たとえば、ピッチャーとか。」
佐藤がブルペンで投球練習を続ける菊地のほうを見て言った。
「そうかもな。」
井上が笑って右手を差し出した。佐藤も笑顔を作りその手を握り返す。


博多大大濠のグラウンドには、甲子園帰り初の練習試合という事で大勢の観客が詰めかけていた。レギュラーの殆どが残った新チームへの注目度は地元ファンならずとも高いものがあった。

「千城?聞いた事あるとや?」
「いや、知らんばってん。大分のチームらしいとよ。」
「大丈夫か?選手9人しかおらんごたるけど。」
千城ナインを見た観客は遠慮ない様子で囁いていた。

「どうも歓迎はされてないっぽいね。」
ブルペンでアップを終えた仁藤が菊地に言う。
「そう?でも、きっと楽しい事になりそう。」
「だね。きっとみんなびっくりする事になるし。」
「だといいね~」

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