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ining19.



「おい、宮崎。タバコってのは、肺まで煙を入れるモンだよ。そりゃ、吸ってるってんじゃない。ふかしてるだけだ。その辺のヤンキーが見たら吸えもしねーのにカッコつけてるってすぐにばれちゃうぞ。」
突然現れた井上に声をかけられ、宮崎は慌ててラッキーストライクを灰皿に押しつけた。
「こら~勿体ねぇな。全く。大体高校生のくせに洋モクなんて吸いやがって。ガキはセブンスターでも吸ってりゃいいんだ。俺なんてハイライトでガマンしてんだぜ?」
井上は下を向いた宮崎の前に置かれたラッキーストライクを取り上げた。
「って事でコレ没収な。」
「せんせぇ~そんな事言って、自分で吸うんでしょお~?」
「小森の言う通り~、いいのかなぁ、生徒にカツアゲみたいな事して。」
小森と仲川がはやし立てるように笑う。
「うるせぇなぁ。おい、宮崎カバンの中のタバコ全部出せ。俺が買い取るから。」
宮崎がカバンの中から大きな包みを取り出した。
「あ?ちょっと待て、カートン買いかよ…参ったな。だいたいどう見ても高校生のお前がなんでそんなタバコ買えるんだよ?…そっか、角のバーさんのトコだな。ったくあそこは見境無しで売りやがるからな…」
井上が財布から5000円札を取り出して宮崎に渡した。
「釣りはいいよ。今日のドリンクバー代も払ってやる。そんかわり…ちょっと座るぞ?」
「ひゅー先生太っ腹ぁ。ねえ、なんかお腹すいちゃったよ。なんか食べたいなぁ。」
「わかったよ、食え。お前らの方がよっぽどタカリじゃんかよ…」

ガストで良かった…井上はきテーブルの下で財布の中身を確認した。
「で…お前ら、夏休みとかどうすんだ?実家帰ったりしないのか?」
「ひはへんんほ、はっへはへってもはるほほはいねすほん。」
「だから、小森は口いっぱいに食べ物入れて喋るのはやめいっちゅうに。」
内田がミートソースにフォークを突き刺しながら言う。そっとコップの水を小森に差し出してるのを見て井上はくすっと笑った。

「なあ、暇なんだろ?ちょっと俺に付き合わんか?」
「それって、勧誘ですか?」
石田がサンドイッチを頬張りながら笑う。
「勧誘か。そうだな。そういう言い方もあるな。」
「へ~萌乃は何で釣ったの?こんな風にご馳走して買収されるような子じゃないでしょ?」
「買収?おい、俺はそんな事ぁしないよ。それより、俺と賭けでもしないか?」
「おー、不良教師だぁ。生徒にギャンブルを持ちかけてるよ~。衝撃のスキャンダル。教師が教え子に賭けごとをもちかける!」
仲川がはしゃぐ横で石田が真顔で井上に質問した。
「賭けって?面白そうな事なら乗りますよ。ね、みゃお?」
「うん。どーせ野球絡みでしょ?」

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