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シーン20.


「そうか…おじいさん、公務員って聞いてけど…刑事だったんだな。」
「すみません。隠してるつもりはなかったんですけど…」
「いや、いいんだ。別に都合の悪い事は何もないよ。
事実、親御さんが警察官ってメンバー、他にもいるしな。」
「そうなんですか?」
「ああ。だから気にする事はない。」
戸賀崎の言葉に花崎の表情が和らいだ。

「なんか…西武ドームでの握手会に行くらしいって父に聞いてたんですけど、
まさか捜査で来てたなんて。てっきり私は…」
「ん?良く握手会にも来てくれてるのか?」
「はい…」
「でもな…篠田の話だと、随分険悪な雰囲気だったみたいじゃないか?」
「あ…はい…」
花崎は答えにくそうに生返事を返した。
「まあ、いいよ。言いづらい事だってあるだろうしな。」
「すみません…」
「でも、あの刑事さんをやり込めてたらしいじゃないか。
結構優秀な刑事だって聞いたぞ。お前のお祖父さんって、有名らしいな。」
「有名…みたいですね。」
「ところで…今日からの取材だが…」

戸賀崎は話題を切り替えた。
どうもこの話は余りしたくないみたいだ。
篠田への変な疑いもアリバイが証明された事で晴れたみたいだし…
もうこの話題はしない方がいいだろう…

しかし…犯人には早く捕まって欲しいものだ。
被害者が何者かに依頼されてメンバーのプライベートを探っていた。
犯人が今度はメンバーに何らかのアクションを起こうす可能性もゼロではない。
そう考えると、このままでいるのは余り気持ちのいい話ではない。
戸賀崎が捜査に全面的に協力しようとしているのも、その不安からだ。

「よし、大丈夫だな?」
「はい。頑張ります。」

打ち合わせを終え、花崎が立ち上がった。笑顔だ。
うん…大丈夫だ。しっかり気持ちの切り替えも出来る子だな。
これから先、嫌な事があってもすぐに切り替えて笑顔でいれる…
これが出来なければセンターを張っていく事は出来ない。
いい意味での無神経さ…それも必要な条件の一つだ。

シーン21. | Home | シーン19-3.

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