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シーン10.



「ねぇねぇ、彩音ちゃん。こっちおいでよ。」
「そうだよ~そんなトコに一人で座ってないでさ。」
前田敦子と小嶋陽菜が声をかける。
一人で携帯の画面を眺めていた花崎彩音が顔をあげてその声に笑顔を返した。

「はい!ありがとうございます!」
「彩音ちゃんってトロンボーンやってたんでしょ?バス?テナー?」
「あ、はい、テナーです。」
「えぇ~私といっしょ!さっしーはバスだよね?」
「そうですけど、ゆきりん、彩音は私達とレベルが違うもん。だって普門館出てるんでしょ?」
柏木由紀と指原莉乃が興奮気味に話に加わった。
花崎が顔を赤くして下を向く。
「はい…でも…」
「アイドルの夜明け公演のリバイバルやるなら彩音ちゃんにも入ってもらえばいいのに。」
渡辺麻友も笑いかける。花崎の腕に自分の腕を絡める。

夢だよね…これって。私はきっと夢を見てるんだ。
目の前にあっちゃんがいる。こじはるも、ゆきりんも、さっしーも…まゆゆまで。
こないだまでテレビの中の人だよ。握手会にも行った事がある…
このところ、ずっと一緒にいてくれる麻里子さま…
あのしのまりだよ?一から十まで色んな事を教えてくれる。
絶対にこれは夢だ…でも、解ってる。夢の中にいられるなら…頑張らなきゃ。

「彩音ちゃんは、どうしてAKBに入ろうと思ったの?」
高橋みなみが満面の笑顔で聞いてきた。
「あ…はい。私…AKBの事が大好きで。
さっき渡辺さんがおっしゃってたアイドルの夜明け公演のリバイバルを見に行って
、私もこんなステージに立ちたいなって…
あの。すみません。将来は音楽関係の仕事に就きたいんですけど…」
「そっかぁ、リバイバル来てたんだね。へ~じゃあ、公演とか握手会にも来てたとか?」
「あ…はい。良く…お父さ…父に連れてきてもらっていました。」

「そうなんだ?ね、誰推しだったの?」
「あ…それは…」
「いいじゃんいいじゃん、教えてよ~」
指原が突っ込む。どうやら、早くもアイドルオタクの血が騒ぎ始めたらしい。

「はい…島田晴香さんです。」
花崎は恥ずかしそうな小さな声で答えた。

「えぇ~~島田?はるぅ?」
「意外~。どうしてどうして?」
一斉に声が上がる。
「あ…あの…最初は父が推してて…一緒に握手行ったんですけど、中学で部活入るか迷ってたんです、私。そしたら、島田さんが「なんでもいいから頑張れ。大事なのは何をするかじゃなくて、どれだけ頑張れるかって事だよ」って言ってくださって。だから…」
「へえ~はるぅらしいじゃん。やるなぁ。じゃあ、はるぅは次期エースの生みの親って事?」
高橋が嬉しそうに笑った。
「でも、お父さんもファンなんだ?」
「あ…はい。お恥ずかしい話なんですが、実は祖父も…今日もここに来てるはずです…」
「へえ~そりゃスゴイわ。」
「ねえ?はるぅにはもう会ったの?」
「あ…全体にご挨拶はさせてもらったんですけど…直接はまだ…」

「じゃ、後で連れてくよ。今日の全握、あの子も来てるでしょ?」
篠田が現れて花崎の肩に手を置いて言った。
「麻里子~大丈夫?びっくりしたよ、珍しく体調が悪いとか聞いたから。」
「ああ、あっちゃん。もう大丈夫。一日寝たらけろっと治っちゃった。」
「ホント麻里子の体力には関心するわ。」

「さ、時間だよ。準備しなきゃ。」
高橋の声で全員が一斉に立ち上がった。
「あのさ、ミニライブ始まったら、ステージ袖で待っててって。戸賀崎さんが。」
「え?」
「衣装部屋行ってみて。あなたの衣装があるから。それを着て…ね。」
篠田が花崎にウインクして笑った。

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