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シーン3-2.

シーン3-2.

「おい、なんばすっとか!こら。待たんか!」
女は男のカバンを奪って走りだした。慌てて男が後を追う。
女は路地からJRの車両基地になっている敷地内へ柵を越えて逃げ込んだ。

「なにを今更逃げようとするとか?いいんか?お前が困るだけとよ?」
男が叫ぶ。貨車の間に逃げ込んだ女を探す。
「逃げても無駄言いいよるやろうが。観念せんか?ああ?」

男の背後から後頭部に向け、一撃が加えられた。
手には大きな石がある。
一瞬激しい衝撃に目がくらんだ男だったが、すぐに体制を立て直し正面を向く。
さらに一撃。今度は顔面だ。
鮮血が飛び散る。

「きさん…こげなこつしよって…ただじゃ済まんばい…」
男が顔を押さえながら言う。
「ただで済まそうとは思ってないよ。悪いのはアンタなんだ。」
更に頭部に石を持った手を振りおろす。
地面に倒れた男の頭を何度も何度も殴りつけた。

やがて男は動かなくなった。

「はあ…はぁ…はぁ…はあ…」

街灯に照らされた篠田麻里子の顔は暗く沈んでいた。
息を切らしながら立ち上がる。
男の血がこびり付いた石を持ったまま、篠田は動かなくなった男の姿を暫くの間見下ろしていた。白いコートは帰り血を浴びて真っ赤に染まっていた。



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