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シーン2.


「仕方ないよ。誰にだってミスはあるから。」
「そうだよ。それに沙代はまだ2年生なんだから。この悔しさをバネにして。」
「うんうん。今まで頑張ってきた事はみんな知ってるんだから。」
泣き崩れる下級生を3年生が励ましていた。
無念の表情だが、最後のステージを終えた安堵感も感じられた。

「それで終わらせていいんですか?」
一人の少女が立ち上がった。目を真っ赤に泣き腫らしている。
「先輩たちは悔しくないんですか?あれだけ一生懸命練習してきて。
本番のたった一度のミスで全部が台無しになったんですよ?
それに…来年なんて…沙代先輩も…2年生は来年普門館出れないんですよ?
3出なんだから…」

全国吹奏楽コンクールには3年連続で出場した学校は翌年出場できないというルールがある。松戸6中は今年で3年連続の普門館。来年リベンジの場は用意されない。

「仲良しクラブならそれでいいと思います。でも…私たちは6中なんですよ?
先輩たちだって夏休みも無しで毎日練習してきて…悔しいんですよね?
結果が出なければ、どんなに頑張ってもダメなんですよ!」
「彩音。アンタの言う事正しいよ。でもね…大事な事は勝つ事だけじゃないよ?」
「他に…何があるんですか?教えてくださいよ!」
トロンボーンを抱えた少女はその場に泣き崩れた。



「どうだ…?文句無しだろう?」
「ええ…確かに。今のウチに一番必要なモノかもしれませんね…」
「よし…決めたぞ。14期は少数精鋭だ。早速最終オーデションの連絡を取ってくれ。
親御さんへの対応には十分気を配ってな。
戸賀崎、俺は久しぶりにワクワクしてきたよ。」
「わかりました。では…早速。」

戸賀崎が頷いた。

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