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39.6月9日の奇跡④

48各グループの曲に続いては、旧チームの代表曲を中心にコンサートが続いた。
まずは卒業するメンバーが歌った公演ユニット曲、そして全体曲へと。
会場のボルテージがどんどん上がっていく。スタンドが揺れ始めた。

ステージに向かう薄暗い通路。大家が目をつぶって手を組み合わせている。
まるで祈りをささげるかのように。
間もなく、新チームの新曲が披露される番だ。

「しーちゃん、緊張してるんですか?」
島田が隣に腰掛ける。
視線の先には光り輝くステージが見える。
「もう泣きそうたい。いっつも不安で心臓がバクバクなると。」
「私もですよ。」
「はるぅが?心臓に毛が生えとるように見えるけど?」
「いやいや…でも…今日はなんか平気。なんか安心しちゃってます。」
「ウチも…そうやな。見守ってもらえよる気がすると。」


高橋の容体が急変したのは2日前の事だ。
一時心拍停止の状態になったが、蘇生措置の甲斐あって何とか持ち直した。
しかし、ICUに入ったままの状態で予断を許さない事には変わりなかった。

でも、二人は感じていた。
高橋の心が・・・私達を見守っていてくれている。


「私ね…一つだけ今日決めてる事があるんです。」
「ん?なんや?」
「最後まで…絶対に泣かない事。そして、笑って報告に行くんだ。たかみなさんに。
やりましたよ!って。よくやった…そう言ってもらえるまでは絶対泣かないんです。」
「はるぅ…アンタ、やっぱ強いわ。たかみなさんが指名したのが今になってわかった気がするばい。」

「二人とも何しんみりしてるの?出番だよ!」
宮崎が二人の背中から声をかける。
「みやおさん、イントロの掛け声、声ひっくり返らないでくださいよ。」
「OK。わかってるって~。らんらんこそ、曲間のMCで飛んじゃわないように。」
「さ、行こうか。お客さんに見せつけちゃおう。新しいチームKを。」

島田を中心に16人が集まった。
掛け声とともにステージへ駆け出していく。

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