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箱根駅伝2012

一応箱根駅伝を題材にしたお話を書いたって事もありますので、
今年のレースを振り返ってみようかな…と思います。

まずは優勝した東洋大学。
圧巻でしたね。往路・復路ともに大会新。10区間中6区間で区間賞。2つの区間新。
戦前の3強対決の予想を完全に覆しました。

そのレース運びは実に見事。これまでの柏原君頼りのチームが完全に生まれ変わっていました。
往路、柏原君にトップで襷を繋ぎ、柏原君もそのリードを守るなんて事は全く頭にないような鬼気迫る走りを見せてくれました。前を誰も追わなくていい状態で生まれた区間新。ただ一人の1時間16分台。ここ数年、18分台で走ってるランナーすら殆どいない事を考えると、当分破られることのない不滅の大記録と言ってもいいでしょうね。競り合いの中でなく、相手は自分自身だけ…という状況の中で素晴らしい記録を打ち立てた柏原君には大きな拍手を送りたいと思います。
素晴らしかったのは復路の各選手と指示を出した監督。普通、2位に5分以上の大差がつくと、無理にペースを上げる必要は全くありません。「普通に」走ってれば十分に逃げ切れる差です。一昔前までは10000mを30分切って走るランナーは全体でもそう多くありませんでしたが、近年の学生長距離界の選手層は厚く、28分台のランナーが揃う学校も珍しくありません。東洋大学もその一つです。無理してペースを上げて失速を招くより、賢く淡々と走れば総合優勝はゆるぎないものだったはずです。しかし…東洋大はそれをよしとしませんでした。復路の選手も全員が区間賞狙いの熱い走りを見せてくれました。実際に、3つの区間で区間賞を獲得。最後まで懸命の走りを見せてくれました。大差がつきながら、緊迫感があったのは、彼らのその熱い走りのおかげだと思っています。

駅伝という競技の厳しさ、そして醍醐味を強く感じさせるシーンも幾つかありましたね。
5区の東農大津野選手は、レースがスタートした後の午前9時位から急に体調不良に襲われたそうです。本来であればとても走る事が出来なかった状態なのですが、規定によりレーススタート後の選手交代は認められません。彼は1時間46分かけて5区を走りぬきました。チームメイトは誰ひとりとして彼の事を責めなかったと言います。長距離選手の身体…特に箱根を走るようなエリートクラスの選手の身体は繊細そのものです。極限まで絞りこまれた身体、体脂肪率は6%台を下回る選手もいるそうです。これは、抵抗力というものを失うギリギリのレベルです。普段から神経質すぎるほどの健康管理を行っていても、体調不良のアクシデントは誰にでも起こりうるものなのです。
しかし・・この1時間46分というタイム。皆さん、今にも止まりそうなスピードって思いませんでしたか?ちなみに、私のハーフマラソン(21キロ)のベストタイムは1時間40分。5区は標高差860mを登る23キロを超える長丁場です。私が全力で走っても到底及ばないタイムです…機会があったら、駅伝やマラソンを生で見る事をお勧めします。そのスピードに圧倒されるはずです。

アンカーの中央大・塩谷君の走りも素晴らしかったです。
痛む足を引きずりながら顔をしかめ懸命の全力疾走。結局競り合った3人の中では一番遅れてしまいましたが、区間2位の走りで見事にチームのシード権を守りました。中央大は駅伝界では古豪中の古豪。30年近くシードを守り続けています。現在連続シードは中央大が記録を伸ばし続けています。往路で苦戦した中央大も復路では盛り返し、10区終盤ではほぼシード権を確実にしていました。あそこで競り合わなくても、安全に走って入れば後続に追いつかれる事はありませんでした。しかし、彼は走りました。ダッシュしました。気持ちで走るとはこういう事なんだ…そう思わせてくれる走りでした。彼の走りで、後輩たちは「ただシードを守った」という事よりももっと大事なモノを得る事となったでしょう。

3位でゴールした明治大・鎧坂君の姿も良かったですね。
何度も襷に手をやり、最後は胸のMマークを指差してゴールテープを切りました。
彼は学生NO1の長距離選手です。本調子であれば2区か5区で華々しい走りを見せていたと思います。直前に坐骨神経痛に見舞われて出場が疑問視されていましたが、本人の直訴で出場となったとの事です。ロンドンオリンピックの標準A記録を突破しており、ここで無理をする事は確実視されているオリンピックへの出場を棒に振るリスクもありました。それでも、彼は走りたかった。そして走りました。本来の走りではなかったと思います。
それでも彼のゴールする姿は堂々として誇らしげでした。

様々な思いが垣間見れた今年の箱根駅伝。
とても楽しませて頂きました。


しかし…日テレの中継はそろそろ脱皮してほしいなぁ…と。
選手の背景にフォーカスする事はいいと思います。そういうドラマを含めての箱根駅伝なんですから。
ただ…誇張した表現や絶叫が無くとも、本物のレースはどこまでもドラマチックです。
走ってる選手の心情や、辛さ、こういう時には何を考えて走っているのか…
素晴らしいコンテンツなんですから、それをプロとしてもっと活かしたものにしてほしいなぁ…と思います。

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