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14.板野の思い



「なんか暗いね~。どした?また考え事?」
「あ…ともちんさん…いや、考え事って程でもないんですけどね。」
板野友美が指原莉乃が座っていたベンチの隣に腰かける。
今日は珍しく雑誌の取材で二人きりだ。

「いや、なんかまた考え込んでるって。顔見りゃわかるし。」
「え~どんだけ観察力あるんですか?まぁ…そりゃ色々と。」
「でも、どうせ大した事じゃないんでしょ?いつもの通り。」
「いやいやいや…今回はマジっす。
なんたって、指原がAKBの将来なんて大それた事を考えたりしてるんですから。」
「あれ?今まで考えた事ないの?」
「へ?ともちんさんはあるんですか?いつも自分の事しか考えてないと…
あ…すいません…すいませんホントすいません。全然変な意味じゃないです。
いい意味でです。ホント。あああああぁぁ…なんだかなぁ…
指原、ホント余計な事言いますよね。ホント反省しなくっちゃ…」
「私、何も突っ込んでないけど?」

板野は笑って指原の方を見た。
すぐに正面を向いて、ちょっと遠くを見るような視線をする。
「いいんじゃないかなぁ?指原はそのままで。」
板野の言葉に指原が驚いたような表情をする。
「うん。前から思ってたんだよね。私と指原は似てるって。」
「ええええええぇえぇぇ?ともちんさんと指原が…ですか?
いやいやいやいやややや…それないっす。ありえないっす。
そんな大それた事なんて…だって、指原、歌も下手だしダンスも…」
「ダンスも下手だし、可愛くないし…って?違うよ。そういう事じゃなくて。」

「え?じゃあどういうトコなんですか?」
「う~ん…外からのイメージと実際が結構違うってとこかな。」
「ともちんさんのイメージ、きっとみんな同じだと思うんですけど…
可愛くてオシャレでカッコ良くて、クールで…」
「指原のイメージは…ヘタレで泣き虫で弱虫で…」
「当たってます…」
「でも、実際はすぐ泣くけどその分頑張るし、弱虫だけどやれば出来る子だし。
私だって、クールなんかじゃないよ。人一倍熱いつもりでいるんだけどね。
実際あちこちで喧嘩してたし。敦子とだってたかみなとだって。
Kに移ってからは何度才加と取っ組み合いになった事か。」

板野は色んな事を思い出すかのように笑った。

知ってる。ともちんさんがどれだけAKBに思い入れを持っていたか。
私は良く知っている。それに、この人はもの凄く努力する人だ。
自分の夢に向かって妥協する事を知らない人だ。
そういう面は私が最も尊敬するところだ。
でも…到底まねできないと思うんだけど…

「ねぇ、指原。今晩ウチ泊まりに来ない?」
「え?ホントですか?いいんです…か?」
「色々と話したいこともあるしね。」
「あの…なんで急に指原なんかに声をかけてくれたんですか?」
「う~ん…なんかさ、敦子とかたかみなとかから話聞いてたら羨ましくなってきちゃってさ。
私も誰かに何かを託したくなったんだよね~」
「でも…なんで私…?」
「紅白でのDeaj Jが思ったより上手かったからかな。」
「え…?そこ来ますか?いや~…」

嘘だよ、指原。そんないい加減じゃないよ。私だって。
ま、いいや。今夜はゆっくり話そうか。酒でも飲みながら…
って、アンタはまだダメなんだったけ?

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