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12.大家と多田の野望



「なんだって?島田ちゃん。急に萌乃に話があるなんて。」
「う~ん…なんかね。今度の横アリのコンサートに向けて…だって。」
「向けてって…なに?どんな話なん?」
「一緒に頑張りましょうって話だったよ。うん、頑張ろうねって答えたけど。
ちょっと顔が引きつってたなぁ。変なプレッシャー感じてなきゃいいけど。」
「プレッシャーって、あの子自分がリーダーにでもなったつもりでおると?
なんか、気が早かように思うけど。」
「まあまあ、チーム4としてもここで頑張らないと…って気合が入ってるんだと思うよ。
先輩達が居なくなるのもすぐだからね。」
「そうやろうか?」

大家志津香にはちょっとした野望があった。
今回の卒業で一番必要とされるのは新しいリーダーだ。
エースやセンターポジションは自分には絶対無理だ。
でも…リーダーなら…自分がここで存在感を出すには、そこしかない。
順番から言うと柏木さんやらぶたん、はーちゃん…3期メンなのかもしれないけど…
でも、今が私にとって大きなチャンスである事は間違いない。

島田?確かに最近優子さんに可愛がられたり大場の件で株を上げたりしてるけど、
まだまだAKBを引っ張っていく器じゃなかと。
よっしゃ…向こうがその気になってるならこっちも動くだけたい。
そうたい…さっしー、萌乃、北原…4期、5期…この辺りはウチについてくれるはず。
悪いけど、ここからはウチが仕切らせて頂くばい。




「バトン…かぁ…」
渡辺は手のひらをじっと見ながらつぶやいた。
言葉を口にしたつもりはなかったが、無意識に声になってしまったようだ。
「ん?バトン?どーしたの?」
多田愛佳が横から渡辺の手を覗き込む。
「あのね。この前ね…」
渡辺が前田とのやり取りを多田に話して聞かせる。

「ふうん。やっぱりまゆゆ期待されてるんだ~」
「期待っていうか…なんか重いなぁ。」
「でも、まゆゆ言ってたじゃん?もっと上に行きたいって。」
「うん。でもね…いざ自分が前田さんの代わりなんて…」
「まゆゆしかいないって事だよ。」

何それ?バトン?
だって、前田さんは辞めく人でしょ?なんで、その人が決めるの?
後継者の指名って?それっておかしくない?
そりゃ、まゆゆがなるのが一番順当でしょ。人気的にもね。
でもさぁ。それって全然面白くないよね。なんか気に入らないな。
私だって、チャンスがないわけじゃないんだからね。
ちょっと…頑張ってみちゃうんだからね。

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