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43.柏木と渡辺の策略

「お二人の気持ちはよくわかりましたよ。ね、ゆきりん?」
「そうね。真っ先に私たちを頼ってくるっていうのは正しいと思うな。」
柏木と渡辺の前に立っているのは平嶋夏海と菊地あやかだ。
二人ともすがるような目線を向けている。

「二人は、大事な大事な仲間ですからね~。
なんたって、チームB立ち上げの頃からの付き合いですし。
私にとってはワロタの大事な仲間でもあるし。」
渡辺が頬づえをつきながら話す。

「でもねぇ。チームを組めるのは5人までなんだよね。」
柏木が意味ありげに横を向く。下を向いて高城亜樹と倉持明日香が現れた。
「もっちーとあきちゃも私にとっては仲間なんだよねぇ。どうしよっか?」

「あの…もっちーとあきちゃは、十分ポイント持ってるじゃない?
私たちは…お願い。ここは私たちに譲ってくれない?ね?」
平嶋が高城と倉持に言う。倉持が何か言おうとするのを渡辺が遮った。

「おやおや…何か勘違いしてないかなぁ、なっちゃん。
あのね、私たちだってバカじゃないし。
少しでもメリットが多い方と組むのがセオリーっしょ?
ポイント多い人と組んだ方が私たちもイイに決まってるし。」
渡辺の冷たい言葉に平嶋が言葉を失う。

「ねぇ、麻友…そこまで言っちゃ可哀相だよ。でも、そうね。麻友の言う事が正しいかな。
そうだなぁ…ねぇ。私たちも鬼じゃないから、チームを組んであげる事はやぶさかじゃないよ。
でも…それなりの手土産が欲しいな。」
「手土産って…?お願い。ゆきりん…何でも言って。私にできる事なら何でもするから。」
菊地が手を合わせて懇願する。柏木は渡辺と顔を見合わせて頷いた。

「そうだなぁ。とりあえず、誰か初期メンを一人。倒してきてもらおうかな?
誰でもいいや。幸いみんなあの人たちより下位でしょ?
バトル申し込めば拒否はできないはずだから。」
「麻友…私たちに…人柱になれって言うの?」
渡辺の言葉に平嶋が不満そうな声を返す。

「あ、無理にとは言わないけど。何も私たち二人は無理に誰かと組む必要はないんだから。
でもなぁ…特になっちゃんときくぢは…
どっちにしても、どこかで勝負しないとダメだと思うんだけどなぁ。」
柏木が斜めから目線を送りながら言う。

「じゃ、やっぱり私たちと…ね?ゆきりん。」
高城がスマホの画面を操作し始める。

「わかったよ…今日の夕方まで…待って。片付けてくるから。
そしたら…なっちゃんをチームに入れてあげてくれる?」
菊地が決心したように言う。
「なっちゃん…行こう。」
平嶋も頷いた。

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