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36.食料と水



「これ…ここに書いてるポイントを支払えばいいんだよね…?」
「でも…すみません。私、お水と食料を手に入れたら…もう殆どポイントが残らないんです…
これって何日分なんでしょうか…?」
研究生の名取が手を上げて小声で話す。日本を発つときには最下位だったはずだ。
ポイントも6000程しか保有していない。

「そうだね…私がやってみるよ。まずは食料と水が一番だからね。
量があればそれをみんなで分け合えばいい。」
「みなみ…次は私に出させてね。」
篠田がそう言って頷く。高橋がスマホを操作する。

「食料を…1と飲料水を1…ここをクリックすればいいのね?」
高橋のスマホからアラームが鳴る。
「あれ…地図だ。地図が出たよ。ここからすぐ近く…
あ、あのキャリアケースを見つけた辺りだ。みんなで行ってみよう。」


30分ほど歩いて、メンバーはキャリアケースを見つけた辺りに辿りついた。
「えっと、もうちょっと奥かな…?あれ…こんな所に…
草で覆われてて解らなかった。洞穴みたいなものがあるよ。」
高橋と大島が草をかき分け洞穴の入り口を開く。

「ほら。ここ。ここになんか冷蔵庫?みたいなものがある。
えっと…これを…そうかお財布ケータイみたいなものか。ここにかざせばいいのか。」

高橋がスマホを受光部にかざすと貯蔵庫のドアががちゃんと音を立てて空いた。
そこには大量の非常食やペットボトルの水が陳列されていた。
一つ一つが小さな仕切りに分けられて並んでいる。
「なんだよ。こんな所に…やっぱりアイツ等、仕組んだんだな…」
大島が貯蔵庫に駆け寄り取り出し口の一つを開こうとする。
「うわっち…!なに?これ電気流れるようになってる。」
「ちょっとまって。」

高橋が取っ手に触れる。何も起こらない。そのまま取っ手を引く。
扉が空いて中からレトルトパックの食料が2つ出てきた。
同じように飲料水のところのドアを開く。500mlのペットボトルに入った水が2つ取り出せた。
もうひとつ…他の取っ手に触れようとする…
ばちっ!
今度は電流が流れた。


高橋が言う。
「どうやら、ポイントを使った人間が1回だけってことみたいね。
でも…合わせて4000使ってこれだけ…1日分にもならないじゃない…」

「私…どうしよう…。このままじゃ…このままじゃ…」
名取の目にみるみる涙があふれてくる。
「わかにゃん…落ち着いて、ね。何とか…考えようよ。ね?」
指原が名取の手を取り頭を撫でる。

「一人じゃ戦えない…ゆきりんとまゆゆはこの事を言ってたの?」
平嶋と菊地が目を見合わせた。
何かの合意が生まれたかのように頷く。


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