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26.参謀

「とにかく…整理しましょう。」
松井玲奈が冷静に言う。冷静を装って…と言ったほうが正しいだろうか。

「さっき、しゃわことも話してたんですが、今はこの通り非常事態です。
みんながバラバラになっていたらダメだと思うんです。
こういう時は、誰かをリーダーにして、全員がその人の言う事に従う。
とにかく、みんな不安なんで、悪いほう悪いほうに考えないよう、
強いリーダーを決める必要があります。」

「そうだね。玲奈の言う通りだ。今はとにかく落ち着かなきゃ。」
大島が同意する。
「たかみなさん。お願いできますか?」
玲奈の提案に全員が頷いた。

「でも…私…何をしていいのか…
さっきの秦さんみたいな冷静な分析なんてできっこないし…」
「高橋さん、今リーダーに必要なのは判断や分析ではありません。
それは得意な人がやれば…微力ですが、私も全力を尽くします。
大事なのは、大きな声で…笑顔で、みんなを元気つけられるって事です。
高橋さん、やはりリーダーは高橋さんしか考えられません。」
「そうだよ、みなみ!辛いと思うけど…私たちも協力するから。」
前田の言葉に高橋も力強く頷いた。
「秦さん、お願いね。私も頑張るから。」

「はい…とりあえず、まずは情報です。ここがどういう場所なのか…
それを一番に知る必要があります。無人島なのか違うのか。
救助を求めるにも、暫くここでサバイブするのかも、全てはここがどういう場所なのか…
がわからないと対策が立てれません。」
玲奈が大きな世界地図を取りだした。

「ちょっと玲奈ちゃん?そんなものが役にたつの?
っていうか、どこにあったのそんな大きな地図が…?」
峯岸が驚いて聞く。

「この地図…なぜか私の着ていたシャツのポケットに入ってたんです。
飛行機の中で見てた覚えもないんですけど…」
「とりあえず、私たちがいるのはこの辺り…太平洋のど真ん中ですね。
まだ断定はできませんが恐らくこの縮尺では表示されない程の小さな島かと…」
秦が地図上の一点を指しながら言う。その横には細かい文字で複雑な数式が書き込まれていた。

「ね?教えて、秦さん。なんでそんな事がわかるの?私たちにもわかるように易しく…ね?」
高橋が秦に言う。すっかり感心したような表情だ。
「あ…はい。実は時計があれば結構正確に緯度と経度が割り出せるんです。
さっき立ててた棒の陰で太陽の南中を確認したので…」
「秦さん…あなた、何者?」
篠田が目を丸くした。

「いえ…そんな…」
「秦さん、まずは私たちは何をすればいい?」
高橋が尋ねる。

「よし、今からしゃわこ…そう呼んでいいかな?しゃわこは、このチームの作戦参謀だね。」
大島が秦にウインクして笑う。

「光栄です…」
秦が俯いて遠慮がちにほほ笑んだ。

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Comment

何か怖い(..;)

大きな力が直接、彼女たちを覆いつくした感じですねσ(´^`)
行方不明の6人は、きっと別の苦難に遭っているかと思うと…
ますます推理を楽しんでます\(^o^)/

2011.12.22 (Thu) | 蒼野 #- | URL | Edit

>>蒼野さん

段々と話が難しくなってるでしょ(笑)
すみません…
でも、その分、いっぱい推理してもらえるかなぁ…と(*^^)v

2011.12.22 (Thu) | 四谷 #mQop/nM. | URL | Edit

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