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24.生き残った34人


「何人いる?」
高橋が集まって丸くなったメンバーを見回す。

「いないのがゆきりんとまゆゆ。あと。指原、小森、萌乃、研究生の名取さんの6人。
あとの34人は全員ここにいるよ。」
大島が答える。

「あと…戸賀崎さんや乗務員の人たちもいないよね。
助かったのはここにいるメンバーだけって事か…」
篠田の言葉に輪の中からすすり泣く声が漏れる。

「とにかく…まずは…考えよう。」
「考えようって…何を考えるんですか?」
「いや…それは…とにかくちょっと落ち着こう。私もまだ気持ちが整理できてないんだ。
頼むからちょっとだけ待って。」

取り乱すように聞いた菊地の質問に高橋は答える事が出来なかった。
自分を落ち着かせるかのように静かに立ち上がって砂浜を歩き始めた。
集まっていたメンバーもバラバラと輪から離れる。
何人かごとに集まって話を始める者もいれば、座り込んで海を見つめる者もいた。
助かった…その安堵感の次にやってきたのは、
一体これからどうなるんだろう…言いようもない不安感だった。

「たかみな…私たちも一緒に考えるよ。」
高橋が顔を上げると、篠田、前田、小嶋、大島、峯岸の姿があった。
「でも…何をどう考えれば…」
「それも一緒に考えようよ。きっと一人で考えるより、いい答えが出ると思うよ。ね。
せっかく助かったんだ。何とかなるよ、きっと。」
篠田がにっこり笑う。高橋は少し救われたような気がした。
うん…大丈夫だ。私は一人じゃない。

「あの…宜しいでしょうか?」
6人の背後から消え入りそうな声がかかった。
振り向くと、そこにはちょっと背を丸め遠慮がちに手を上げる秦佐和子と松井玲奈の姿があった。

「どうしたの?いいよ、いいよ。ちょっと座ろうか。」
高橋の言葉で8人は椰子の木陰に腰を下ろした。

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