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20.大場美奈のたくらみ

「なるほどね。二人の思いはよくわかったよ。」
高橋みなみがにっこりと笑った。
島田晴香と大場美奈は高橋の前で直立不動を崩さず立ったままだ。

「ありがとうございます!どうか…どうか宜しくお願いします!」
島田が深く頭を下げた。大場もそれに倣う。
「でも、私でいいの?私からあっちゃんか優子に頼んでもいいけど。」

「いえ…私たちも最初はそう考えたんです。でも。ユニットって単に上の人と組んでも自分たちのポイントが上がるかっていうとそうじゃないような気がするんです。ポイントを恵んでもらうんじゃないって。きっと、お互いに相乗効果があるユニットが一番効果が高いんじゃないかなって思いました。だから…AKB全体の事を一番考えていらっしゃる高橋さんにお願いする事が、私たちチーム4にとって一番だ…そう思ったんです。」
島田が高橋の方をまっすぐ見据えて言う。高橋が大きく頷いた。

「じゃあ、私がはるぅとユニットを組めばいいのね?」
「いえ…組むのは美奈と…大場とでお願いします。」
「晴香?何言い出すの?」
大場が驚いて言う。

「いいの。悔しいけど、私は選抜やアンダーガールズって華やかな場所に行くにはまだ力が足りない…そう思うの。美奈は色々あって…だけど、やっぱり華はあるし人気だってきっとすぐに戻ってくる。それに、美奈にとって、この時期にこういう形で表舞台に戻る事は絶対必要な事だと思うし。大丈夫、私は私でしっかり劇場とか守っていくし。そして、もっとちゃんと力がついた時、今度は堂々と選抜狙いにいくから。」
「はるぅ…」

「いいんだね?」
「はい。お願いします。」
島田は涙ぐむ大場を見ながら頷いた。


「ふぅ…」
自宅のベッドに倒れ込んで大場は大きなため息をついた。
「バカだなぁ。ホントに、島田って。」
自然と顔に笑みが浮かんでくる。

「まさか、あそこで自分から言い出すなんて。ひと芝打つ必要がなくなって良かったけど、ちょっと拍子抜けだな。まあ、たかみさんの前で大泣きして、アンダーガールズに戻りたいですぅ…なんてやればころっと騙されてくれるとは思ってたけど、まさかあそこまでバカだとは。体育会系って扱いやすいから好きだわ。はるぅといい、たかみなさんといい。」

大場はベッドから起き上がって窓を開けた。引き締まった顔で外を睨む。
「私は絶対忘れないんだ。あの屈辱の日々を。絶対に這い上がってやる。
そう…どんな手を使ってもね。」


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