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18.裏切り



「佐江。どういう事や?」
増田の声が怒りに満ちている。
秋元も梅田も言葉こそ出さないが咎めるような視線を向ける。

「どういう事って…?」
「どうもこうもあらへん。なんでウチらの他のメンに助け舟出すような事するんや?
誰かかが上がってくるっちゅう事はなぁ…。
ウチらの椅子が一つ脅かされるかもしれんっちゅう事くらい分かるやろ?」
「有華…ごめん。言ってる意味がわからない。」
「どこまでしらばっくれるつもりやねん。ええか…?」

激高し始めた増田を止めるように秋元が口を挟む。
「佐江…佐江の優しさだよね?頑張ってる姿を見て、何とか力になりたかったんだよね?
だから、ユニットを組んであげたんでしょ?」
「なんでばれるかなぁ。誰にも言うなって言ったのに。」
「ほら、やっぱそうや。誰や?誰と組んだ?」
「あれ?ひょっとして私カマかけられた?」
「違うよ、佐江の事心配してるの。」
梅田が言う。どうやら本当に心配はしているらしい。

「心配?それって、自分たちの事を心配してるだけでしょ?」
「何言ってるんや?梅ちゃんはな…」
「わかった。もういい。」
秋元が両手を広げてその場を制した。
「佐江…もうこれ以上言わない。アンタが誰と組んだかは聞かないわ。
でもね、わかってほしかったな。私たちは4人で選抜に…って」

「くっ…っっ…」
突然宮澤が下を向いて笑いだした。
「なんや?なにが可笑しいんや?」
訝しる増田に宮澤が顔を上げて答える。

「何か勘違いしてない?選抜って、みんなで仲良くお手手繋いでってモンだとでも思ってるの?そんな甘いものじゃないんだよ。地べた這いずり回って自分で手に入れるモンなんだから。有華も梅ちゃんも干されから復活してきたみたいに思ってるかもしれないけど…苦労してきたって思ってるかもしれないけど、アンタ達にずっと選抜を守ってきた事の苦労がわかる?超選抜の次の椅子にどんな思いでしがみついてきたかわかる?甘くないんだよ。あっちの世界は。だから…私は…私は自分の為だけに戦うよ。」
宮澤は言った。

「な…なんやと?」
掴みかかりそうになるのを止めたのは梅田だった。
「有華…もういいよ。佐江…よくわかった。
確かに、アンタの苦労は私たちには分からないかもね。
でもね…これだけはわかってほしかったな。
私たちはアンタの事を仲間って思ってるよ。これからもね。」

宮澤は梅田の言葉には答えず3人に背を向けた。

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