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10.研究生の野望



「どうしたの、急に?」
「あ、ごめんね。ちょっと話したくて。」
名取稚菜が 小嶋菜月、川栄李奈 、森川彩香を連れて劇場の隅で小さな輪を作った。
この後の公演に出演する同期メンバーにスマホで招集をかけたのだ。

「あのね…みんなどう思う?選抜…入りたくない?」
名取の言葉に他の3人は顔を見合わせた。
「え~?そりゃ…入りたいけどさ。わかにゃん…狙ってるの?今回の…」
小嶋がいつもの大きな声を押さえてささやく。

「あ、私が…って事じゃなくて。」
「でもでもでも…順番から言って10期が先に…」
「ほら…りなっちはそう言うと思った。あのね、私たち協力出来ないかな?
まだどうすればいいかは分からないんだけど、ああやってポイントで…
しかもゲームって秋元先生言ってたでしょ?何かが出来るような気がするんだよね。」

名取の言葉に3人は息をのんだ。
普段から静かにメンバーを引っ張るタイプだが、こんな風に積極的に事を起こすとは思っていなかった。

「何かが…って?」
森川が聞く。
「あのね…私たちのポイントって最初2000だったじゃない?
多分、研究生は全員そうだと思うんだ。でもね…私、今もう3100あるの。」
「スゴイ。私なんてほとんど変わってない。」
小嶋が驚いて名取のスマホ画面を覗き込む。

「でも…りっちゃんは…もっとあるでしょ?」
「うん…4015…」
「でしょ?あのさ、りっちゃん…アンダーガールズ十分狙えると思うんだ。
前回の選挙、藤江さんが4000ちょっとでしょ?
上の人って、全員がポイント伸ばしてるとはとても思えないんだ。」

「だから…私たち4人で協力して、りっちゃんのポイントを上げる方法を考えようって事ね?」
小嶋が納得したというように手をポンと一つ叩いた。

「え?え?え?なんで?なんで私だけ?」
川栄だけは理解できないような顔をしていた。

「あのね…私たち、いつまでたっても研究生だと思うんだ。このままじゃ。
まずは10期生、その次に…なんて待ってたら、AKBの勢い自体がなくなっちゃうかも…
だったら、誰かが先に昇格して11期をもっともっとアピールしていかなきゃ…って思わない?」

「いいねぇ。私たちって今までいい子過ぎたと思ってたんだ。
これって、きっとチャンスなんだよね?」
森川の声が明るくなった。
「そう…だから、このゲーム、4人で戦おうよ。」

名取の言葉に4人が手を取り合った。

11.円卓会議② | Home | 9.DiVA

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