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「珠理奈!こっち、こっち!」
矢神と須田が手を振って叫ぶ。

「間に合った~。珠理奈さん~。凄かったです~。もう、のん…
感動しちゃって~。泣いちゃいそうです。」
木本が抱きついてくる。まったく、この子は忙しい子だ。笑ったり泣いたり。

「みんな…もうちょっとですよね!キャプテン、やってくれますよね!」
珠理奈の声にみんな強く頷いた。

「珠理奈…やったね。凄かった。今まで一番いい顔してたよ。」
肩に置かれた手に珠理奈が振り向く。
そこには玲奈の柔らかな笑顔があった。

「玲奈さん…玲奈さ…わた…し…」
珠理奈が玲奈の胸に飛び込む。声を上げて泣き始める。
初めて見せる珠理奈の姿に、玲奈が優しく声をかける。
「まだだよ。まだ早いよ、泣くのは。最後までとっとこ。
私たちのキャプテンはまだ走ってる。
ゴールテープを切ってからだよ。泣くのは。」
「玲奈さん…」

「そうだよ、珠理奈ちゃん。もちろん、うれし涙をね。」
島田が珠理奈の肩を抱き言った。

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