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残り5キロ

前にいた第2中継車が後方に下がった。途端に視界が広がる。
前には学連選抜と聖ヴィーナスしかいない。段々とその姿が大きくなる。
間違いない。前の二人はここに来てペースが上がっていない。
私はどうだろう…大丈夫だ。ここまでは設定タイムの通り。息も上がっていない。
行ける…

中継所ではトップとの差が約1分30秒、柏木との差も30秒だったはずだ。
学連選抜はともかく柏木との差が縮まってる。
10000の持ちタイムでは私のほうが1分以上遅い。それでも今日は私の調子の方が上だ。
最後の急坂で勝負をかける事が十分出来る差だ。

ここからは細かいアップダウンが続く。権太坂程ではないものの気が抜けないところだ。
だが、自分がキツいところは誰もがキツいところ…
ここだ。ここで行かなきゃ私が2区を走ってる意味がない。

秋元がフラッシュグリーンの襷を握り力を込めた瞬間だった。
右後方から風が吹き付けてきた。

突風?
違う。

濃紺のユニフォーム。胸に染め抜かれたAの文字。そして鮮やかなピンクの襷。

まさか…
目を見張る秋元の横を前田敦子が一陣の風のように通り過ぎていった。

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