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「本当に感謝します。あなたのおかげで岩佐は…いや、AKB48は守られたんです。
あなたの勇気ある行動に心からお礼を言わせてください。」
大柄な男がベッドの脇で頭を下げる。

「あの…あの男は…?」
「今、警察で取り調べを受けています。どうやら薬物を使っているようだ…と。」
「そうですか。あのお願いがあるんですが…」
「なんでしょうか?」
「出来れば、事を大きくしないで欲しいんです。これから握手会とかが出来なくなってしまうのは
ファンとして悲しいですし。僕は彼を訴えるつもりなんてありませんから。
まあ、でも現行犯逮捕でしょうから罪を問わない訳にはいかないでしょうけど…」

「幸い、周囲に騒ぎが知られる事はありませんでした。会場の外まであなたが連れ出してくれたおかげです。
あなたがそうおっしゃって下さるなら、私どもとしても事件を公にする事は避けたい…そう思っています。」

「ただし…メンバーの安全対策や、警備の強化…その辺りはしっかりお願いしますね。」
「わかっております。私が責任を持って対処します。」
「お願いしますね。…えっと…?」
「おっと、失礼。ご挨拶が遅れました。劇場支配人をやっております、戸賀崎と申します。
岩佐、お前からもお礼を言いなさい。」

「あの…本当にありがとうございました。目が覚めて良かった…もう3日間も。
ホントに良かったです。こうしてお礼が言えて。」

「あの…ひょっとして、何回も来てくれたとか…?」
「…はい…毎日。時間が空いた時はずっと来てました…」
わさみんが下を向いて顔を赤くした。

「はははははは。おい、岩佐、分かってるな?ウチは恋愛禁止だぞ?」
「え…そんなんじゃありません…」

やっぱりこれは夢だ。
夢に違いない。僕にこんな幸せな時間なんて許される訳がない。

13 麻里子と智美 | Home | 11

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