スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最終節



「はぁ…疲れた。怒鳴るのって疲れるんだね。」
「いや、迫力あったよ。私もちょっとビビった。」
「昔、なっちゃんが私に怒鳴ってくれたの手本にしたんだけど。」
「うっそ、あんなにドス効いてなかったよ~」

二人は顔を崩して笑った。

「ね?全部知ってたの?」
「うん。だから小森に…ね。」
「シナリオも…?」
「う~ん…みゃお達に情報が流れやすくしてたのは事実かな。」
「ホントに?」
「だって、このままじゃウチの会社ダメになっちゃう。代謝の悪くなった身体みたいに色んなトコが淀んでたと思うんだよね。だから、ここは思い切った事しないと、って思ってさ。」
「でも、ゆきりん、一生現場、一生営業って…」
「ああ、あれ嘘。だって、私高いトコ嫌いじゃないもん。」
「でも、人が悪いよね。自分で動かないで人を使って…」
「だって、めんどくさいんだもん。」

平嶋がまじまじと柏木の顔を覗き込む。
「ん?どうしたの?何かついてる?」
「やっと思い出した。ゆきりんが昔なんて呼ばれてたか。」
「昔?なんだっけ?」
「ブラックゆきりん。」
「あ、ひど~い。でも、その呼ばれ方、実は嫌いじゃなかったんだけどね。」

柏木がニヤリと笑った。


あとがき | Home | 第32節

Comment

Post comment

Secret

Page top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。