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第31節


「乾杯~」
宮崎達がグラスを合わせる。
「いや~旨いね~。大仕事を終えた後のビールは五臓六腑にしみわたるよ~」
「みゃお、なんかおじさんっぽい。」
「なんだよ、小森、アンタまだジュースなんか飲んでるの?」
「だって、お酒飲めないんですよ。私。」

「ねぇ、あそこでみなるんに言わせるってのは考えたよね。」
北原がグラスを飲み干して感心してみせる。
「実はみなるんに直接情報をこぼした訳じゃないんだけどね。」
宮崎が早くも顔を赤くしながら得意げに話す。
「そうなの?じゃどうやって?」
「ああいうのは、大きな声で吠えるヤツを使わないと。」
「え?島田?はるぅに?」大家がちょっと驚く。
「そう。ほら、あの子狂犬じゃん。大場は色々あって小さくなっちゃったてたからね。キャンキャン噛みついてもらうにはそっちをけしかけた方がいいでしょ?」
「さっすがです~。やっぱり元祖狂犬は違いますね!」
「こら!小森!」
「ひゃ~ごめんなさい~。叩かないでください~」
笑い声が響いた。

「でも、大場も島田も出世だよね。大場が第2の所長、島田も名古屋に異動して晴れて第2営業所長でしょ。大したもんだ。」
「あれ?みゃお、ホントは所長なりたかったとか?」
「あのね、里英ちゃん。分かってるでしょ?所長より美味しい思いなんて、これから幾らでもできるんだからさ。」
「そりゃ、そうだ。で?明日でしょ?早速統轄本店長からのお呼び出しは。」
「そうそう。まだ他の人事異動発表になってないからね~。ひょっとしたら里英ちゃんは第3の所長だったりして?私と違って成績「も」優秀だからね。」
「そうかなぁ?ううん…どうしよう?困ったなぁ。」
「気が早いっちゃね?」
大家の言葉にまた大きな笑い声が沸きおこった。

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