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第22節


「こうやって話するのって初めてだよな?」
板野が隣に座った高柳には視線を向けず正面を向いて言う。

「すみませんね。せっかく名古屋までお越しいただいたのにこんな店で。」
「いいんじゃないか?込み入った話っていうのは、逆に騒がしいトコのほうがやりやすい。
誰もこっちの話なんて聞いてないからな。」

「さすがですね。板野さん。」

「前からお前は私と同じニオイがすると思ってたからな。」

「へぇ~光栄ですね。そんな風に思ってもらってたなんて。あ、おじさん、私焼酎ね。
もう最初からロックでいいや。当然芋だよ。板野さんは?」

「同じでいいよ。あと、ちょっと腹減ったな。」

「手羽先でいいですか?ここ来て食わない手はないですよ。」

「おい、お前鳥って言われてるのに、共食いか?」

「板野さん、なんで私が鳥って言われてるかわかりますか?風向きを読むのが上手いんですよ。ほら、風見鶏ってね。それに、自分の栄養になるなら共食いだって何でもしますよ。板野さんもでしょ?だから、わざわざ名古屋くんだりまで来たんじゃないですか?」

「あっはっはははっは。お前、ホント面白いよ。気に入った。」

「じゃ、同盟締結って事で。」
二人はグラスを合わせた。

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