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第13節



「ゆきりん…あ、柏木さんってホント真面目っていうか…」
「もうなっちゃん。二人だけの時にそんな呼び方しないでよ。」
「ごめんごめん。ね、ゆきりんってあんま欲ってないの?」
柏木と平嶋はバーカウンターに並んで座っている。こうして仕事帰りにゆったりとした時間を過ごすことが二人にとってずっと続けている大事なひと時だ。

「欲って?」
「またまた。みんな噂してるじゃん。誰が出世するんだろうって。」
「う~ん…順当に言ったらたかみなさんでしょ?もう第1の所長って言うより、私たち外交員全体のリーダー…違うな…そうそうキャプテンみたいなものだし。」
柏木がカクテルグラスを傾けながら言う。
「あ~ぁ。この人は本心でこんな事言ってるのかなぁ。」
「ん?なんで?本心も何も他に誰が?」
「あのね…。宮崎とか北原とか小森とかすみれとか…うちの若いコはみんなゆきりんに本社長になって欲しいって思ってるよ。きっと。」

「そうなの?いや~それはないでしょ?だって、私なんか無理だって。大体所長としての威厳もなにもあったもんじゃないのに。元々、第3の所長だって、私じゃなくてなっちゃんがやるべきだったって今でも思ってるもん。」
「ゆきりんは現場が好きなんだよね?」
「そうだね。好きって言うか、楽しいよね。お客さんに喜んでもらえてるって実感があるのは、やっぱり直接お客さんと接してる時だもんね。」

平嶋がバーテンダーに向かって軽く手を上げる。
「すみません。ちょっと強いカクテル作って頂けますか?」
「ちょっとなっちゃん。あんまり強くないんだから。」
「いいでしょ?たまには。あのね、そろそろゆきりんも自覚って持ったほうがいいと思う。ゆきりんが思ってる以上に周りはゆきりんに期待してるんだよ。その辺りをわからないと…。若いコが期待してるって事をね。」

「…なっちゃん?ねぇ…怒ってる?」
「怒ってないよ。怒ってない。でもね…」
平嶋の口調が段々と絡み調になってくる。
「すみません。私も同じものをください。」
やれやれ、今日はとことん付き合うしかないのか…柏木は諦めた。
こういう時は自分も酔ってしまうに限る…

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Comment

なるほど…

メンバーのキャラクターをしっかり織り込まれてますね(^ω^)
会話は本当に、実際に彼女たちがしていそうだ(;^_^


実は私も数年ぶりに創作意欲を刺激され(笑)いまプロットを作ってます
ブログにあげるか2chか思案中です(^ω^;)

2011.11.23 (Wed) | knifeedge #- | URL | Edit

>>knifeedgeさん

お~knifeedgeさんの作品、ぜひぜひ読みたいなぁ。
楽しみに待ってます~
2ちゃんは、ダイレクトに読者さんの声が聞けるのがいいですね。
厳しい指摘もあるので、すごくタメになりますし。
一方でブログだとスレタイにこだわらず自由に書けるって良さがあります。
私は色んなパターンで書いてみたかったのでブログに移行しましたが。

2011.11.23 (Wed) | 四谷 #mQop/nM. | URL | Edit

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