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第4節


第1営業所長の高橋みなみがオフィス内を見渡す。
定時になったが、何名かの姿が見えない。いつもの事だ。
一応毎朝朝礼をやる事にはなっているが、直接客先へ向かう者や、前日遅くまで顧客の接待をしていた者がいたりで、なかなか全員がそろう機会がない。
自身がトップコンサルである高橋も昨夜は遅くまで顧客との宴席に出ていたが、さすがに所長として月初めの朝礼を欠席するわけにもいかない。欠伸を噛み殺して立ちあがった。

「おはよう。今朝の当番は誰だっけ?」
「敦子さんで~す。まだ来てません~。」多田愛佳が鼻にかかった声で返事する。
「仕方ないな。愛ちゃん、やってくれる?」
「え~、私明日の当番なんですけど?」
「じゃ、明日は敦子にやってもらうから。 」
「多分明日も来ませんよ。敦子さん。私がやりますよ。みんな立って。」
片山陽加の掛け声にみんなが立ちあがった。

「先月も全社でトップの座を死守する事が出来ました。ありがとうございます。
特に…指原。頑張ったな。初めてトップ3に入ったぞ。」高橋が指原莉乃の方を見て言う。

「ホントですか?やったぁ。今月のトップは誰ですか?」
「先月に続いて名古屋第1の松井玲奈だな。名古屋は全体的に売り上げが伸びてきてる。
第1なんかは本店の第4の3倍近くまで伸びてきてるしな。2位は第2の大島か…相変わらず安定してるな…」

「でも、今月は敦子さんがダントツになるんでしょ?また大口が動く月だもんね。」
倉持明日香が言う。
「そうそう…幾ら個人をちまちま取ってても、最後は太いお客さん持ってるほうが勝つんだもんね。
あぁあ…私も早く大きなお客さん作らないと。」
外交員最年少の前田亜 美がため息をつきながら言った。

第1営業所は、6名のトップコンサルを抱える名実ともに社内NO.1のエリート部隊だ。過去3度の「トップ・オブ・トップ」に輝いた前田の他にも、安定した成績をキープする元飲食店のカリスマ店員・篠田麻里子、高齢の経営者層に圧倒的な顧客層を持つ小嶋陽菜、若手層に強いマーケットを持つ指原莉乃・高城亜樹らが在籍するスター揃いの営業所は常に社内の羨望の眼差しを浴びていた。一方でエリート意識が強いメンバーを擁するが上の悩みを高橋は感じていた。徹底した基礎営業を積む第2や急成長している名古屋第1の足音が段々近くに響いてくる。いつトップコンサルが個人代理店として独立するかもしれない…。若手がなかなか伸びてこないものスター軍団の悪いところだ。高橋は常備薬となっている胃 薬を口の中に放り込んだ。

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Comment

意欲作

という位置付けで楽しませていただきます(⌒〜⌒)
のっけから みなるん×はるぅ(*´艸`)

2011.11.22 (Tue) | knifeedge #- | URL | Edit

>>knifeedgeさん

意欲作…
相当な冒険なので、皆さんに受け入れて頂けるかどうか…
すごくビビっていますが(笑)、最後まで楽しんで書こうと思います。

2011.11.22 (Tue) | 四谷 #mQop/nM. | URL | Edit

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