スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

chapter-33

「それでは本議案についての採決をはからせて頂きます。
議案に賛成の方の拍手を求めます。」
「賛成!」「賛成!」場内から大きな声と拍手が鳴り響いた。
「え~会社法の規定に基づきまして議案は、参加議決権の過半数の賛成をもって決議されます。先ほども一部株主様から委任状提出の話がございましたが、本日有効議決権数の賛否につき事務局よりご報告いたします。」

窪田が総務担当役員の川崎に目配せをする。だが、川崎は隣にいる部下と何度も何度も電卓を叩いて立ちあがらない。
表情に強い困惑が浮かぶ。
「どうした?早くしなさい。」窪田の声に促されて川崎が立ちあがりマイクを持った。

「それでは、発表させて頂きます。決議を可とする議決権個数…327万4258個。
否とする個数…201万1002個…よって、秋元康、窪田康志、両氏の取締役解任議案は決議されました。」

「なんだって!」窪田がその場に立ちあがる。
秋元もさすがに信じられないといった顔だ。いままで見せた事の無い青ざめた表情を見せる。
「どういう事だ…戸賀崎…お前、どんな手を使った?」

戸賀崎が静かに立ちあがった。
「すでに決議がなされた後ですが、議長よりご指名がございましたので発言させて頂きたいと存じますが…
株主の皆様、宜しいでしょうか?」
「異議なし!」「戸賀崎取締役の発言を求めます!」高橋、指原、前田、大島。
そして菊地、柏木…。メンバーからの拍手の中戸賀崎が笑顔を浮かべ話し始めた。

「まずは、全国の株主様からのご意見を頂戴した背景につきまして、
今回の委任状取りまとめを行いましたメンバーからご説明差し上げます。」
戸賀崎が株主席左前方に目線を向ける。指原莉乃が立ちあがった。
「はい、指原です。すみません、私なんかで。」場内から軽い笑い声が上がる。

「今回、私たちは株主名簿を元に、全国の個人株主とコンタクトを取りました。多数の株式を保有される方から少数株主の方まで全国中です。グループ全員がほんの僅かの時間をぬって株主さんと直接対話して参りました。今回賛同して頂いた方々、みなさんの総意です。私たちは、今こそ変わらなくてはなりません。秋元先生と窪田社長には今までとてもお世話になりました。だから、今回、裏切りみたいな事をしてしまった事は心からお詫びします。ですが…秋元先生。私たちはみんな生身の人間です。ちっちゃいかもしれませんが、それぞれの夢に向かって一生懸命毎日頑張ってます。それを…その思いを汚す事は、私たち…絶対に許せません。秋元先生、いつも私たちにおっしゃってくださってましたね。お前らは一人一人じゃアイドルとして未熟だ。でも、全員の力を合わせた時、素晴らしい力が生まれるんだって。だから、今回、私たちはみんなで力を合わせました。正しい事を貫くためです。」

指原が堂々とした態度で秋元を見据えて発言した。
場内から大きな拍手がおこる。

chapter-34 | Home | capter-32

Comment

Post comment

Secret

Page top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。