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chapter-28



劇場支配人室。指原莉乃が高く積み上げられた書類の束を一枚一枚チェックしながら
キーボードを叩いている。PCの画面のExcelデータに細かい数字が並んで行く。

「すまんな。指原。お前にこんな事やらせてしまって。」
戸賀崎がコーヒーのカップを書類の横に置きながら言う。
「いえ、大丈夫です。戸賀崎さん、今日は長崎じゃなかったですか?」
「ああ、さっき戻った。お前もこれから宇都宮じゃなかったか?」
「はい。あ、でも大体話はついてる先なんで。食事を一緒にするだけですね。多分。」
「そうか…」

戸賀崎は自分のデスクに腰掛け大きくため息をついて目を閉じた。
「大丈夫ですか?戸賀崎さん。このところ全然寝てないんじゃないですか?」
「ん?ああ、しかし、それはお前も同じだろう?」
「そうですね。でも、もうほんのあとちょっとじゃないですか。ここでやらないと
いつやるんですか?」指原がコーヒーカップを持って笑った。

「ねぇ、戸賀崎さん。私、やっぱり決めました。」
指原が何かのついでのように戸賀崎に話し始めた。
「指原…本当にいいのか?」
「ええ。ずっと考えてた事なんで。今度のコンサートでのサプライズって形でどうですかね?
私なんかの卒業じゃあんまインパクトないかもしれないけど。」
「おい、何言ってるんだよ。今や押しも押されぬAKBの看板じゃないか。お前は。」
「なんか嬉しいなぁ。戸賀崎さんにそんな風に言われる日が来るなんて。」
指原は椅子から立ちあがって大きく背伸びをした。
「それには…戸賀崎さん。絶対に…」
「ああ。そうだな。」戸賀崎は指原と頷きあった。

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