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シーン46

シーン46  11月17日  17:05

「すみれさん!うっちー!」
青島が増山とともにロッジの地下室のドアを蹴破った。
「青島君!遅い!」恩田が言う。しかし笑顔だ。
「うっちー。大丈夫?」青島が内田を抱き起こす。
「あ…はい。大丈夫です。ごめんなさい…私…」
「いいから。安心しな。もう大丈夫だから。」
青島が携帯電話を取り出す。
「室井さん、到着しました。タイマーは残り20分。爆弾は箱状のものです。」
「青島!もう間もなく爆弾処理班も到着するはずだが時間がない。すぐに退避しろ!」
「無理です。二人の足が鎖に繋がれてて外せません。真下!そこにいるか?」
「はい。先輩、います」
「お前、爆弾処理のレクチャーも受けてたよな。そこでこの爆弾の解体方法を説明しろ。
「青島!無茶だ。退避だ!」
「室井さん、何言ってんの?最後までやれる事やんなきゃ。俺が来た意味ないじゃん?
増山、お前は逃げろ。ここは俺一人で何とかする。」
「見損なうなよ。青島。それに、俺、憧れてたんだよ。こんな刑事ドラマみたいな場面。
最後まで付き合うさ。」増山が笑顔を見せる。青島は黙って増山の手を強く握った。

「先輩、まずはカバーを外してください。ネジか何かはありますか?」
「いや。ない。ただの箱みたいだ。」
「慎重に…ちょっとの振動でも爆発する可能性があります。」
「わかった…よし…取ったぞ。中に3本の線がある。赤と青と白だ。白はどこにも
繋がってないようだ。」
「恐らく白はダミーでしょう。赤か青、どちらかが起爆装置とタイマーを連動させてる
ものと思います。」

「ちょっと違いますね。」真下の言葉を秋元が遮った。
「白はダミーに見せかけて起爆スイッチと連動しています。まずは白いコードを
切断してください。」
「秋元さん…あなたは…」室井の言葉に秋元が頷いた。
「どうやら、私には大事なものが見えなくなってしまっていたようです。高橋の言葉で
気がつきましたよ。そう…私たちには戻る場所があったんです。私は馬鹿だった…」

「先輩、まず白いコードを切ってください。」
「わかった。白だな………よし、切ったぞ。次はどっちを切ればいいんだ?」
「すみません。それは私にもわからない…赤と青、実は途中で色が入れ替えてられて
いたりするから…手元に設計図を残していないんだ…すまない。どちらか正しい方を
切ればタイマーは止まるが、ダミーを切るとその瞬間…」
「そうなのか?くそう…ここまで来て…」

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