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シーン44

シーン44  11月17日  14:07

「室井さん、青島さん。すみれさんから電話です。」
真下が携帯を手にして叫ぶ。
「すみれさん?今どこですか?すみれさん?」
「真下、携帯をモニタに繋ぐんだ。恩田君か?室井だ。今どこだ?」
「室井さん…すみません。今…恐らく長野の…富士見高原の辺りだと思います。
監禁されて手足を縛られていたんですが、何とか解いて…」
「今一人っすか?すみれさん!」
「青島君…?あのね…うっちーがいる。うっちー気を失ってて…。あれ?これ…
何?これ…青島君。これ…爆弾だ。タイマーがセットされてる。」
「なんだって?」青島の表情が変わる。
「すみれさん、今すぐ逃げるんだ。すぐに。」
「ダメ…足を鎖で繋がれてて…うっちーも。」
「くそっ。タイマーの残り時間は?」
「3時間16分…」
「いいか、すみれさん。必ず助けに行く。必ずだ。いいな?待っててくれ。」
「青島君。わかった。お願いね。ねぇ。青島君。今回の事件、絶対に裏がある。
うっちー、自分がやったって言ってるけど何かがおかしい。ね?わかるでしょ?」
「ああ、わかってるよ。すみれさん。だって、うっちーは俺の2推しなんだよ?」
「そうだね。青島君、待ってるから。」

「室井さん!聞いた通りだ。すみれさんとうっちーを助けなくちゃ。俺を秋元の
ところに行かせてくれ。頼む!」
「私からもお願いします!」
「青島…増山…室井さんの立場も…」新庄が言いかけた所で和久が室井の前に立った。

「なあ…室井さん。アンタは俺たちの事を信頼してくれた。だから俺たちは
アンタについていこうって頑張ってる。なあ、ここで引っ込むのを一番悔やんでるのは
アンタじゃないのかい?なあ、室井さんよ。アンタの思いはちゃんと伝わってる。
見ろよ。あんなに澄ました顔をしていた本店の若い連中の今の顔をさ。どうだい?
これがアンタの目指してた姿じゃないのか?所轄も本店もない。共通の敵に向かって
それぞれが一緒に取り組む今の姿が。」
「和久さん…あなたは…」室井がゆっくり立ち上がる。
「なあ。室井さんよ。アンタは青島との約束を果たしたんだ。もし…もしだ。アンタが
いなくなっても、ほら…こうしてアンタの思いを引き継ぐ若いヤツがこうして
ここにいるじゃないか。室井さん。頼む。ここで引っ込んだら、こいつ等の熱い気持ちは
どこに行けばいい?室井さん、なぁ頼むよ。」
和久の言葉を聞き終えると室井は閉じた目を見開いた。

「青島!増山!捜査に戻れ!最優先は内田眞由美、恩田刑事の所在確認と安全の確保だ。
いいな?時間がない。急いでくれ。本庁捜査員は所轄とともに、秋元氏の暴力団関係者
との交流の裏付けを固めてくれ。些細な繋がりでもいい。何か一つ、確証が得られれば
それでいい。いいな!」
「わかりました!」青島を先頭に捜査員が部屋から飛び出して行った。

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