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「丁度こちらからご連絡しようかと思っていた所です。」
小泉Jr.がホットラインに答えている。相手は、秋元康だ。
「なるほど…今回の古川くんのシナリオを見て…いえいえ、ご自分の才能をそんなふうに過小評価する必要はありませんよ。ここまでこのプロジェクトを大きくしたのは、間違いなくあなたのお力によるものなのですから。」
Jr.の顔には苦い笑顔が浮かんでいる。
視線は…目の前にいる古川愛李に向けられている。
愛李が静かに頷いた。

「わかりました。こちらでお待ちしております。」
Jr.がホットラインを切った。
「こっちに来るそうだ。これは…君としてはどう読む?」
「恐らく…アチラさんに寝返ったと解釈するのが自然ですね。恐らく玲奈さんじゃないですか?考えてみたら、秋元先生は、私達のように崇高な考えのもとに動いてる訳ではないですからね。大蔵さんもそうなんでしょう?」

確かに、メンバー達と違ってこっちサイドに居る人間には洗脳など施していない。
この世を握る事になる、このプロジェクトに関わる事こそが最高の洗脳だ。
まさか、正義感や倫理観といった不確定的な要素で、寝返る人間がいるとは思いもしなかった。
それが、人間の「弱さ」だ。
自分が作る国は、そんな弱さなど全て排除されたものにしなくてはならない…

Jr.は愛李の側に寄り耳打ちするように言葉を出した。
「彼らをどう葬るか…そのシナリオもお願いしていいかな?」
「ええ。もう既に出来ています。」
「ほう…さすがだな。では、まず、私は何をすればいい?」

愛李がJr.に耳打ちを始めた。
誰も、その会話を聞く事などできはしないのに。

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