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僕は段々リアルと夢の区別がつかなくなり始めていた。
この数日に起こった事。間違いなく、僕の目の前で起こった事。
そこには、リアルな死があった。僕の心を揺さぶる、それはまさに現実の出来事だ。
一方で、どこかリアルさに欠ける所も感じる。
まるで、覚めない夢の中にいるような。

でも、間違いない。
これは現実だ。一片の隙もなく、リアルな世界だ。


「おかえりぃ~。あー良かった。ちゃんと帰ってきてくれて。」
「ただいま。」
僕はゆりあにそう言って、ふと思った。
ただいま…
いつ以来だろうか?そんなセリフを口にしたのは。
とても温かみのある言葉だ。
おかえり…ただいま…
こうして、ずっとゆりあとこうして二人で暮らせたらどんなに幸せだろう。

でも…この生活ももうすぐ終わる。


「どーしたの?血が…血が出てるよ?」
僕はそう言われて、初めて頬に熱いものを感じているのに気がついた。
「あ…ああ、これか。大した事無いよ。」
アイツ…狙って外したのか?ブルブル震えてたくせに。
一歩間違えれば頭が吹っ飛んでるトコだ。

「消毒しなきゃ。薬箱どこ?」
「薬箱?ああ…そんなのあったっけなぁ。」
「もう、ちゃんと手当しなきゃ。」
「大丈夫だって。こんな傷、唾つけときゃ治るって。」

僕がそう言うと、ゆりあが大きな瞳を真っすぐ僕に向けて、ちょっと怒ったような表情を作った。
「目…つぶってて。」
「ん?何?」
「いいから。目、つぶって。」
僕は言われる通り、目をつぶった。

頬に温かい息がかかる。頬の傷に柔らかい感覚が伝わってきた。
ゆりあの唇の感覚だ。
「これで…いい?」
背伸びをしたまま、ゆりあが僕の顔を見る。
「あ…ああ。きっと良くなるよ。すぐにね。」

僕はゆりあの両肩を持ち、笑った。
ゆりあが、そっと目を閉じる。

僕は一瞬迷った。ダメだ。また…きっと僕は彼女を悲しませる。
これ以上はダメだ…

「私の事、嫌いなの?」
嫌いなわけないじゃないか。むしろ、今となってはゆりあこそ、僕の全てと言ってもいい。
僕は首を振った。
「私、ちゅりさんみたいに積極的になれないけど…」
そっか…ゆりあも知ってるのか。ひょっとしたら、あのシーンを目にしてたのかもしれない。
僕は返す言葉を探した。でも、上手く見つからない。

僕は迷ったまま…いや、まるで重力に引かれるように、自分の唇をゆりあに重ねた。
柔らかく温かいキスだ。最初は触れるだけ…そして、お互いの揺れる思いを確かめるように…
僕はゆりあの唇と舌を感じていた。ゆりあも、徐々に緊張を解いて僕を求めてくる。

どちらからともなく、二人はベッドルームに入った。
身体をベッドの海に投げ出し、そのままお互いを求めあう。

「ねえ…私…信じてもらえないかもしれないけど…ホントに初めてなの。」
「疑ってないよ。そんな事。あのね…ゆりあ…僕ね。実は…」
僕が自分の欠陥の事を口にしようとすると、ゆりあは自分の唇で僕の口をふさいだ。
「いいから。ね。抱きしめて。」
僕はゆりあを抱きしめた。それこそ折れるくらい。

「大好き。」
ゆりあは幸せそうな顔でそう言ってくれた。
大好き?
ホントに?
危険な橋を二人で渡ってきた。今にも落ちそうな吊り橋だ。
吊り橋効果なんて言葉を今さら持ち出すでもなく、今の状況は彼女の目を曇らせてるんじゃないのか?

「ゆりあ…僕も。君の事が好きだ。」
「ありがとう。ね?私、絶対に今日の事忘れない。」
「後悔しない?」
「ふふふ。inccenceの歌詞みたい。後悔しないよ。絶対。」

僕は気付いていた。
僕は今、ゆりあを激しく求めている。
そして、それは僕の心だけでなく、身体も。

僕自身は激しく勃起していた。これ以上ない位堅く、そしてこれ以上なく熱く。
果実の皮を一枚一枚剥くように、ゆりあの身体を…心を晒していく。
生まれたままの姿のゆりあは、まるでビーナスのようだった。
神が作った奇跡…のように。

僕は、たっぷり時間をかけてゆりあの身体を愛していった。
滑らかな肌は、僕の愛撫にぎこちなく反応をみせる。

そして、僕はゆりあの中に入った。
深く…とても深く。
そして、そこにゆりあの身体と心がある事を確かめるように、ゆっくりゆっくり奥の方へと進んでいった。

ゆりあが漏らすため息は、もう苦痛を耐えるものでなかった。
歓びの声を上げ、僕に応える。

僕は、全てを出し尽くすように、ゆりあの中で果てた。


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Comment

No title

真面目な話させて頂きます!
責任取って下さい!
ゆりあの握手券1枚しか取れなかった俺に謝って下さい!
物語読んでるとなな子よりもゆりあが可愛くて愛しくなってくる!
どーーーーーーしてくれるんですか!








wwwwwwwwwwwwwww

2013.11.09 (Sat) | けむけむ #- | URL | Edit

No title

>>けむけむさん

私は逆に今度の個別、ゆりあが15枚あるんですよ。
なんか、照れちゃいそうで今から困ってますw

なんなんも、行きますよ~
いつか、重要な役割で登場させてみたいです。

2013.11.10 (Sun) | 四谷 #mQop/nM. | URL | Edit

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