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正美って多分所謂「モテる」タイプの女の子だと思う。
はっとする程の美人ではない。背も高くなく、そんなにグラマーな訳でもない。
でも、笑顔がとてもチャーミングだし、一緒にいるととにかく楽しい。

らぶたんに似てるね。

僕は前から思ってた事を正美に言ってみた。

「え?ホントですか?え~嬉しいなぁ。らぶたん可愛いですよね~」
「だね。らぶたんみたなコって男からみたら、とっても魅力的なんだよね。」
そう言って、僕はしまった…と思った。
まるで、僕が正美を口説いてるみたいじゃないか。
案の定、正美が反応してきた。

「先輩、らぶたんも好きなんですか?」
「あ…ああ。昔は良く握手会にも行ったなあ。間近で見たらホント可愛いんだ。」
矛先を違う方向へ向けようとしたんだけど、全然出来てない。
「へ~そうなんだぁ。先輩、らぶたんみたいなタイプも好きなんだぁ。私、らぶたんに、そんなに似てますかぁ?そっかぁ。嬉しいなぁ。」

正美の頬が赤くなっている。ワインのせいだけではないようだ。
「先輩。先輩って、アイドルしか興味ないんですか?」

興味…恋愛対象としての興味という意味だろうか?
だとしたら、答えはノーでありイエスだ。もちろん、ゆりあが僕の事が好きだって言われたりしたら、天にも昇る気持ちになるだろう。でも、実際にはそんな事は起こり得ないのだから。
他の子…例えば、目の前にいる正美を恋愛対象に出来るかというと、それもノーだ。
だから、今の僕にとって、正美の質問は一番答えに困るものだ。

「ねえ…先輩。私の気持ち、わかってますよね?」
わかってる。本当にその気持ちは嬉しい。
僕も、君と恋に落ちる事が出来たら、どんなにか素晴らしいかと思う。
だけど、僕にはその気持ちに応える事が出来ないんだ。

27年間、女の子と付き合った事がないと言っても、これまで女の子と無縁だった訳ではない。
高校時代、新学校とはいえ共学だったし、女子生徒もちゃんといた。僕を好きになってくれる子も少なからずいた。こう言ってしまうと、自惚れと言われるかもしれないが、僕は意外と自分の事を客観的に見る事が出来る。僕は結構女の子にはモテるほうなんだ。
身長は185センチ。マッチョって訳でもなく、ガリガリって訳でもない。身だしなみにも気を使っているし、清潔感ある装いをする事に手も抜かない。
ルックスはそうだな…中の上と自分では控えめに評価しとこう。若い頃の藤井フミヤに似てるって良く言われるけど、自分では大和田獏の若い頃って思ってる。

最近の女の子は積極的な子が多い。肉食系って程でないにしても、正美みたいに。
でも、どんなに求められても、僕にはそれに絶対に応えられない。
最初は構わない。気にしない…そう言ってくれるかもしれない。
でも、僕は必ず彼女たちを失望させる事になるんだ。

Erectile Dysfunction
ちょっと前の言葉で言うと「インポテンツ」。

僕の最大のコンプレックスだ。


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